【桜内梨子お誕生日おめでとうSS】花待つ蕾の憂鬱

誕生日を迎えるのは、一般的に考えれば喜ばしいことだ。無事に生まれ、育ってくれた感謝と、また次の誕生日もきっと無事に迎えられるようにという祈り。
今年の誕生日は家族だけでなく、友人からも祝ってもらえた。テーブルにはいくつものプレゼントが積まれている。
誕生日が終わるまであと数分、私はベランダに出て、空に瞬く星を眺めている。何光年もかけて、たどり着いた放たれた光が、今の私の眼に写る。
いつかは終わる日々、だからこそ価値があり尊いものだとわかってはいる。
それでも、私は今この時を惜しみたい。誕生日という、誰にでも平等に訪れるどうしようもない節目の日に。
数年後、私は何をしているだろう？ スクールアイドルなんて、少し前の自分では考えられなかったことをしている以上、考えても仕方がないかもしれない。
確かなことは、永遠に咲き誇る桜はないということ。
スクールアイドルとして、今咲いている花が散った時、私はどこへ向かうのだろう。
「梨子ちゃーん！」
「うわぁっ！？ 千歌ちゃん？」
不意に向かいの家の部屋の窓が空いて声が響く。本人も少し声が大きかったかと、頭をかいている。
「ごめんね、びっくりした？」
「まあ、びっくりはしたけど大丈夫よ。それよりどうしたのこんな時間に？」
「えーっと、大したことじゃないんだけど、昨日梨子ちゃんの誕生日だったじゃない」
「昨日……ああそうね、もうこんな時間だったの。ありがとね、色々。誕生日パーティーとても楽しかったわ」
今まで考えていたことを頭から追いやって、笑顔で答える。
「私もすごい楽しかった！ だから今伝えたくなっちゃって」
彼女の言葉に首をかしげる。
「なんか、誕生日の後って色々考えちゃうんだよね私。大人に近づいた！って思う反面、もう子供じゃいられなくなっていくんだなぁって考えちゃったり」
どきりとした。千歌ちゃんはたまに核心を突いてくる。
「まあ、いくら歳を重ねても私は私だし、今頑張れることをやるしかない！って思うの。Aqoursとしてやれることを一つも後悔して終わりたくないから」
真剣な表情で語る彼女を見て、隠したはずの言葉がこぼれ落ちる。
「でも、変わらないものはない。いつかは終わるものでしょう？」
「うん。でも私たちのAqoursが終わっても、Aqoursも私たちも消えてなくなる訳じゃない。未来に続いていくんだよ。だからね」
えへへと、はにかみながら彼女は言った。
「これからもよろしくね梨子ちゃん！」
新しく迎えた節目の日。それでも、隣には変わらない笑顔を私にくれる友人がいる。
「ええ、こちらこそよろしくね千歌ちゃん」
先のことはまだわからないけど。彼女がいつまで隣にいてくれるかわからないけど。
「とりあえず早く次の歌詞ちょうだいね」
「たはー、梨子ちゃん厳しい」
「厳しくはないわよ！もう次のライブまで時間がないんだから！」
今は、私にしか過ごせない日々を精一杯に咲こう。
散った後の桜にも芽吹き、蕾ができる日が来る。
願わくは、再びその花が咲いたときに、あなたが傍にいてくれますように。



(´・ω・`)僕の中の桜内梨子ちゃん若干メンヘラ気味では？
(´・ω・`)千歌ちゃんが全てを解決するからセーフ。
(´・ω・`)ちかりこは末長くハッピーエンドしててほしい。
(´・ω・`)誕生日テーマで毎年書くのしんどいからテーマ変えようかと思ったけど、結局誕生日ネタになってしまった。
(´・ω・`)来年はもっと計画的に書きます（3時間で仕上げた
(´・ω・`)てゆーか毎年りっこが誕生日憂いてない？
(´・ω・`)隠せない作者の思惑。
(´・ω・`)歳を取らないキャラクターかつ、アイドルっていう立ち位置だからこそ色々考える所はあるはずなんですわ。
(´・ω・`)単純に曇ってるりっこがちかっち見て元気になるちかりこの図が好きなだけでは？
(´・ω・`)来年こそは別のテーマで頑張ります（

(´・ω・`)サンシャインアニメ1期のライブ配信見てたけど、やっぱいいっすね。
(´・ω・`)未熟ドリーマーと青春ヨーソローで何度でも泣く。

(´・ω・`)スーパースターもいよいよ5人揃ったしどうなるか楽しみね。
(´・ω・`)ニジガクの2期も楽しみ～。

(´・ω・`)誕生日ソロアルバム届いたらたくさん聴き込みたいわね。
(´・ω・`)カラオケも行きたいよなぁ。
(´・ω・`)ライブにも行かせてくれ～。
(´・ω・`)書くのに疲れてまとめが思いつかん（
(´・ω・`)とりあえずりっこ可愛いよりっこ。

それではー。